草の根文化無償

平成27年度(2015年) 草の根文化無償資金協力
オブラベラ音楽学校楽器整備計画

 
 アンゴラは、2002年の内戦終結後十数年しか経っておらず、石油収入を得て急速な経済発展を遂げる一方、社会分野における課題は多く存在しており、特に教育分野における質の向上は今後当国の発展を担う人材育成の観点からも重要な課題の一つです。小学校では音楽の授業は行われているも音楽の専門知識を有する教師がいないため歌やダンスが中心であり、そのため当国では楽器を学べる場は多くはありません。
 そうした中、オブラ・ベラ音楽学校は、2010年、有志の支援・資金協力を得て、行政労働社会保障省管轄のルアンダ市内にある職業訓練センター・インゴンボタ校の敷地内で音楽教育活動を開始し、無償で音楽を学ぶ機会を提供しつつ、音楽活動を通して規則正しい生活習慣や社会規律を教え、社会的・教育的に恵まれない環境や貧困層の子供たちが非行や犯罪に走らないよう指導しています。
 こうした活動の市民社会への貢献度が認められ、高い評価を得るようになり、徐々に生徒数が増加し、現在580名の生徒が同学校で音楽を学んでいます。インゴンボタ校以外にも、ランジェル地区、カゼンガ地区、ヴィアナ市の職業訓練センター内にも音楽コースを開設し、本年新たにキランバ市、明年はサンビザンガ地区、さらにマランジェ州にも新たな学校が新設される予定です。
 オブラ・ベラ音楽学校が教える音楽のジャンルは、クラシック、現代音楽、ラテン音楽、伝統的アフリカ音楽など多岐に亘ります。ピアノ、ギター、ベース、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス、サックス、トランペット、トロンボーン、ホルン、ユーフォニウム、クラリネット、オーボエ、フルート、パーカッション等の楽器を教えており、当国で唯一管弦楽団を構成できる能力を有します。新設校や生徒数が増えていることから、さらに楽器設備の充実を図るニーズが増し、日本政府は、コントラバス16台、電子グランドピアノ1台、電子ピアノ16台、ドラム3台を調達するための支援を実施しました。

*オブラ・ベラ音楽学校は、平成28年度(2016年)の日本大使館主催天皇誕生日レセプションで、素晴らしい演奏を披露してくれました。