アンゴラ奮闘記(在留邦人記)


■木下 清 様
第1回  ウサギの国アンゴラ
第2回  内戦時のアンゴラ
第3回  社会主義と配給制
第4回  アンゴラの主食と飲み物
第5回  在留邦人とレクレーション
第6回  戒厳令とパーティー
第7回  アンゴラの観光名所
第8回  釣りバカ日記~パート1~
第9回  釣りバカ日記~パート2~
第10回 Quicama国立公園と動物達
第11回 石油とダイヤモンド
第12回 アンゴラのコーヒー
第13回 アンゴラの住宅事情
第14回 アンゴラの経済とインフレ

■仁尾 由記子 様
第1回 アンゴラでの生活
第2回 子供とのお出かけ事情1
第3回 子供と病気 1
第4回 渋滞
第5回 子供と病気 2

■JMAS 土井 義尚 様
第1回 JMASアンゴラ奮闘記 ご挨拶
第2回 制服
第3回 アンゴラの地雷
第4回 遅延・渋滞・不明そしてブルー
第5回 ビザでは苦労しています(1)
第6回 ビザでは苦労しています(2)
第7回 アフリカは論外,からのスタート
第8回 よーし!アフリカ準備

第9回 遠島を申し渡す

第14回 宇井野風太鶏物語

■JMAS 福 栄重 様

第10回 専門家奮闘記

■JMAS 近藤 慎也 様

第11回 マラリア罹患記

■JMAS 奥野 信一 様

第12回 悪戦苦闘の水揚げ支援活動

第13回 農業心と花つくり

 

■佐藤 理子 様
第1回 ポルトガル語のこと

第2回 アンゴラまでの道とアンゴラ洗礼
第3回 インフラ未整備の中の生活~水~
第4回 インフラ未整備の中の生活~電気
第5回 アンゴラで恐ろしいもの~医療~
第6回 子供の教育・学校のこと
第7回 お買い物のこと


第1回 アンゴラでの生活


平成22年3月29日

 

アンゴラでの生活も3年が経とうとしています。当時1歳になりたての長女と私がアンゴラに到着したのは、2007年5月下旬のことでした。主人の着任から2か月遅れてのことです。幸い、私たちはそれまでにもアフリカでの生活を経験していましたし、これまでの国以上に生活環境が整っていないということを事前によく分かっていました。また、在留邦人の方々や主人の勤務先のアンゴラ人スタッフから情報をいただいたり、助けをいただくことができる環境でしたので、アンゴラでの生活もさほど問題なく始められたのではないかと思います。ただ、問題なく、と申しますのは心構えが出来ていたということであって、やはり実際には様々な問題や出来事が面白いように起こり、今でも話題には事欠きません。簡単に言いますと、そもそも住宅不足で住む家やアパートを探すことから一苦労なうえ、停電・断水は当たり前、物が無いのは当たり前、道での買物も当たり前、何をするにも時間がかかり、インターネットと携帯電話は繋がらなくて当たり前、加えて、雨漏り、水漏れ、電気製品の故障、配電関係のトラブル等々、次から次へと予期せぬことが起こるのです。そういえば、1週間の海外旅行から帰ってきてみるとドアのかぎが開かなくなっていたこともありました。また、医療事情も良くありませんしマラリア、コレラ等の病気の心配がありますので、特に小さなお子様連れの場合には、心構えが出来ていても実際には日々の心配事が絶えないのではないかと思います。幸い、我家の子供たちは健康で病気らしい病気をしないのですが、長女は一度マラリアにかかったことがあります。また子供連れということで言いますと、習い事などはほとんどありませんし、そもそも子供を連れて遊びに行くような場所やのんびりとできる公園自体もありませんので、今日は何をするか、どこに行くかで頭を悩ませる毎日です。また、幼稚園や学校となると、これもまた選択肢はほとんど無いと言えるのですが、どこも定員いっぱいで入るのにも一苦労ですし、家からの距離や学費を考えると頭の痛いことが少なくありません。


さて、このようにないない尽くしのアンゴラですが、ひとつだけ、これさえなければということがあります。それが渋滞です。ほとんどの外国人にとって、安心して利用できる公共交通機関は皆無と言えますし徒歩での移動もあまり考えられません。そうなると移動は全て自家用車になり、渋滞とのお付き合いは避けて通れないのです。何をするにもどこに行くにもまず渋滞のことを考えなくてはならならず、それだけでもかなり行動が制限されるように思いますし、渋滞のせいで友達との約束がキャンセルになることも珍しくありません。そもそも普段から、普通に街を歩いたり散歩がてらに買物にいったりということがあまりできない環境にあるうえに、車での外出も必要最低限しかしないとなると、生活上の自由が限られていると感じる人もいるようです。


ざっと挙げてみると、このようなアンゴラでの生活です。小さい子供を連れての生活は確かに楽ではありませんが、私にとってアンゴラはアフリカ大陸で初めて足を踏み入れた国であり、少なからず思い入れがあります。そのような国に住むということはまたとない機会ですし、子供の学校のことなどを考えるとむしろ子供が小さいうちだからこそ出来たことかと思います。

 

そしてこの度は、アンゴラに住む一主婦として、また子供連れの邦人家族として、この場でお話をするという貴重な機会をいただきました。ここでの私どもの生活があるのも、これまでにアンゴラに携わってきた方々、また、本当に大変な時期にアンゴラで生活されてきた邦人の方々の努力とご苦労があってこそ。私ごときの話を載せていただくのは大変恐縮ですし役不足であるのは承知の上ですが、気負わずに、今経験していることや思うところを書き留めて、現在のアンゴラの様子をお伝えするのに少しでもお役に立てれば何より幸いと存じます。

 

続く・・・