令和5年度草の根・人間の安全保障無償資金協力 「ベンゴ州2市11地区地雷除去計画」供与式

2025/12/25
 2025年11月28日、海野臨時代理大使はベンゴ州ウクア市訪問し、令和5年度対アンゴラ草の根・人間の安全保障無償資金協力「ベンゴ州2市11地区地雷除去計画」の事業完了確認及び本件協力に係る供与式を実施しました。
 
 アンゴラ国では、2002年まで続いた内戦にて埋設された地雷による人身事故の発生や経済活動の妨げが重要課題となっており、国内の地雷除去が急務となっています。本事業は、2024年8月に日本政府が実施団体である国際NGOノルウェージャン・ピープルズ・エイド(NPA)に対し、287,616米ドルを供与し、同団体がベンゴ州において約490,000m2の土地の地雷除去を行ったものです。本プロジェクトの完了を以て、該当する地雷汚染地域の安全確保及び農地転換やインフラ整備が期待されます。
 
 マリア・アントニア・ネルンバ/ベンゴ州知事への表敬訪問では、資源豊富な同州と日本の技術力を生かした今後の協力の可能性を検討したい意向が示されました。式典では、フロレンティーノ・キレバ氏/国家地雷対策庁(ANAM)ベンゴ州代表も同席し、ルシア・ペドロ・ムランボ/ウクア市市長、ロバート・イガ・アフェドラ氏(NPAアンゴラ代表)から本プロジェクトに対する謝意が表されました。
 
 アンゴラにおける日本の地雷除去活動への協力は30年以上継続されています。日本のこれらの取組はアンゴラ国内でも高く評価されており、本協力は日本に対する更なる信頼醸成に資することが期待されます。