広報文化トピックス

平成29年6月23日
平成28年度(2016年) 文化事業
日本アンゴラ外交関係樹立40周年記念事業 和太鼓巡回公演

 日本とアンゴラが外交関係を樹立してから40周年に当たる本年、日本の伝統楽器である和太鼓の演奏者を招き、アンゴラで音楽を学ぶ生徒を対象としたワークショップと、アンゴラ政府関係者及び外交団等を招き和太鼓公演を実施しました。
 マラウイ、モザンビーク、そしてアンゴラにて巡回公演を行った「は・や・と」は、3人兄弟のユニットで、和太鼓に演劇的舞踊の要素を加えた鼓舞劇という新しいジャンルを作り出しました。和太鼓の“和”の部分を大事にしながら、囃し、唄い、踊るという新感覚の舞台は、アンゴラの公演でも大喝采を受けました。ダイナミックなパフォーマンス、大迫力かつ繊細に曲のテーマを伝える音や表現は、観客を魅了しました。
 また、平成27年度草の根文化無償資金協力で楽器整備の支援をしたオブラ・ベラ音楽学校で打楽器を専攻する生徒とのコラボレーションも実現しました。アジアとアフリカという異なる文化背景の二国間の共演は、太鼓を通じて融合し、二国間関係の更なる発展を象徴するかのような舞台となりました。特に、アンゴラ国歌のメロディーを日本の笛で演奏し、日本とアンゴラの太鼓でリズムをとると、来賓として出席したブラガンサ外務副大臣を始め来場していた皆が総立ちで国歌の合唱に加わり、大きな盛り上がりを見せました。
国立芸術高校で実施したワークショップは、同学校で音楽、演劇、舞踊などを専攻する生徒と、オブラ・ベラ音楽学校の打楽器専攻の生徒を対象とし、日本の伝統楽器である和太鼓について説明、また生徒が実際に和太鼓を叩く体験もしました。隣席したセルケイラ文化大臣も太鼓を自ら体験しました。アンゴラの若者や文化大臣が日本文化に親しみ、和太鼓のワークショップは大盛況に終わりました。