やさしい基礎情報

奴隷博物館
偏った対アフリカ認識の修正を!
アンゴラのびっくり経済データ
アンゴラのダイヤモンド鉱山
アンゴラの石油開発について
アンゴラの鉱物資源開発について
投資環境
アンゴラの税制
アンゴラにおける外国企業設立等の概要

奴隷記念館

 

2011年3月

 

ルアンダ市内から南に海岸沿いの道路を30キロメートル前後走ると写真の奴隷記念館が視界に入ります。大西洋に面した綺麗な海岸の小高い丘の上にポツンとこの記念館が建っています。
十七世紀以降、主にスペイン、ポルトガル、オランダ、イギリスが主導した奴隷貿易のため大西洋を渡ったアフリカ人奴隷は、一般には千二百万~二千万人程度と推定されています。
この奴隷貿易の仲介地となった西アフリカ海岸の中でも、アンゴラのルアンダとベンゲラはその中心的存在だったといわれています。人間を商品として扱い売買した欧州諸国が、現在、先頭に立ってアフリカ諸国に人権の遵守を求めていることは、何とも歴史の皮肉です。

 

 



碧い海、白い壁に赤い屋根、それに十字架、これが奴隷記念館です。



参観者も結構多い!



ポルトガルの建築様式です。記念館となっているこの建物が元々何だったのか正確には分かりませんが、

アンゴラ人に聞いたところ、この地から奴隷が“積み出される”際、この教会の牧師が、

航海の安全を祈って??“お祈り”をしたそうです。

 


記念館の内部にはあまり資料等の展示はありません。
若干の文書、挿絵のようなものがあるだけです。
多くの子供たち、学校の参観授業でしょうか?

 


記念館内部から見える美しい海岸、しかし歴史を知ると何とも悲しそうな海岸に見えてきます。

 


アンゴラ共和国文科省 国立奴隷記念館
1977年12月7日建立

 


小高い丘の上に立つ記念館とアンゴラ国旗