経済協力関係

我が国の対アンゴラ援助実績
経済協力(アンゴラODAの歩み)
 
草の根無償の概要・ガイドライン
 
2013年
アンゴラ鉱物資源開発専門家,日本での研修を修了!
 
2012年
草の根無償:2012年度事業進捗状況報告
名井大使のルンダ・スル州訪問
官民連携による日本の知見(KAIZEN5S等)に関するセミナー開催
名井大使による磐田市訪問
日本NGO連携無償(地雷処理・地域復興支援事業)第5期開始式
アンゴラの産業の多様化に貢献!職業訓練センター拡張開始!
 
2011年
「ヴィアナ職業訓練センター機材整備計画」交換公文(E/N)の署名式
「中等理数科教育強化プロジェクト」国内研修,ルアンダで開催!
小さな村々のための保健センター!
 
2010年
平成21年度紛争予防・平和構築無償資金協力「国家地雷除去院人材育成計画」
草の根無償「ビエ州アンドゥーロ市井戸建設備計画」に関する署名式
質の高い技術、技術移転、雇用創出を進めるナミベ港リハビリ工事、無事完了!
草の根無償:平成21年度実施案件 事業進捗状況報告
平成21年度現地国内研修「中等理数科教育強化プロジェクト」
 
2009年
平成21年度草の根無償案件,贈与契約署名式
UNICEF経由無償「ポリオ撲滅計画」交換公文(E/N)の署名式
 
2008年
カイウンド市帰還難民及び避難民のための農業生産支援計画
キテ―シ市戦災未亡人農業生産支援計画
ルンダ・ノルテ及びルンダ・スル州地雷被害者支援計画
クアンド・クバンゴ州地雷除去活動計画
ビエ州アンドューロ市帰還難民のための農業生産支援計画
シタ―ト市帰還難民及び避難民のための農業生産支援計画
 
2007年
ベンゲラ州カンジャラ・クベロ灌漑復旧計画
ウイジ市戦災未亡人農業生産支援計画
ザイレ州ルエ村小学校建設計画
ベンゲラ州カッピロンゴ地区における地雷回避教育計画
日本NGO連携無償 (アンゴラ共和国ベンゴ州における地雷処理・地域復興支援事業)
 
トピックス
JOGMECとアンゴラ政府が共同で鉱物資源分野の現地調査を実施
日本公的資金協力セミナーの開催
マラリアに苦しむ子どもや女性に一助! ベンゴ州カシカネ村での蚊帳寄贈式典
不安の中にも、みなぎる闘志!初のJICA駐在員、佐藤さん
日アンゴラ、資源開発分野で協力開始
 

 

草の根・人間の安全保障無償資金協力 -贈与契約署名式の様子-

 

平成21年度アンゴラ国草の根・人間の安全保障無償資金協力採用案件について、下記の通り署名式が行われました。

      
       署名を終え、贈与契約が締結 

         

在アンゴラ日本大使館は、草の根・人間の安全保障無償資金協力のスキームにより、「ベンゲラ州クランゴ地区貯水池及び用水路整備計画」に対し、総額92,679米ドルの無償資金協力を行うことを決定し、12月16日(水曜日)、ベンゲラ州ロビト市クランゴ地区において、ティンビリ・ロビト副市長、ディアラミクア農業開発庁(IDA)ベンゲラ局長等同席の下、近藤書記官(臨時代理大使)と実施団体であるNGOコミュニティ開発援助協会(AADC)代表との間で贈与契約が行われました。

 

■プロジェクトの概要
(1)プロジェクトの内容
アンゴラ南西部ベンゲラ州の貧困地区に対し、川の水を農業に有効に使えるよう、既存の貯水池の修復、水門10カ所の設置及び用水路2本の整備を行います。

 

(2)プロジェクト実施の背景
この地域は、内戦前農業生産が非常に盛んでありましたが、内戦中に住民はロビト市に避難したため、農地は見捨てられてきました。住民の努力でこの地区に2つの用水路を建設し、農作物の栽培を行ってきましたが、素堀の用水路であり土砂が積もってしまい、水がうまく流れず、農作物の生産が伸びませんでした。肥沃な土地があるにも関わらず、水の運搬がうまく行われていなかったため、住民はこの灌漑システムを整備できないかとコミュニティ開発援助協会に相談したことから、同NGOより日本国大使館に対して資金援助の要請があり、この度、草の根・人間の安全保障無償資金協力での支援が決定しました。

 

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現在ある用水路。土砂が積もり、深さはほとんど無い。

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この地域にある川。この部分の土砂をとり貯水池を修復。

 
 

 

(3)プロジェクトの効果
この協力により、農業生産活動が拡大することで、クランゴ地区居住家族800世帯、約4000人の生活向上が期待できます。また、コミュニティ全体が灌漑システムの維持管理に関わることで、地域が活性化し、コミュニティ開発にも資することができます。

 

在アンゴラ日本大使館は本プロジェクトに対し、総額96,220米ドルの無償資金協力を行うことを決定しました。2010年3月18日、アンゴラ家族・女性保護省の会議室において、ジェノベバ・リノ家族・女性保護大臣、アナ・パウラ・サクラメント・ネト副大臣列席の下、越川在アンゴラ日本大使とアンゴラ女性企業家協会代表、マリア・ナシメント氏の間で、贈与契約が行われました。

署名式の様子。左から、越川大使、リノ大臣、ナシメントFMEA代表

当日のテレビ報道の様子

     
          

  • プロジェクトの概要

クアンザ・スル州アンボイン市ガベラ地区の職業訓練所に、家庭用ミシン15台及び工業用ミシン2台を整備し、若い女性を中心に裁縫技術訓練を実施します。この訓練により、女性や若者の就職機会に役立てて雇用を作り出し、貧困の削減を目指します。本案件は、国連開発計画(UNDP)との協力であり、社会的弱者である女性や若者が社会進出するための裁縫技術習得を本訓練で、UNDPは情報処理・マネージメント講習を実施することで、女性の総合的職業訓練として支援を行います。この支援により年間80人の女性が裁縫訓練を受けることができるようになり、女性の自立が期待されます。


 

ガベラの街並み

ミシンを入れる訓練所

  
                                                

「ザイレ州ルエ村保健所建設計画」
「クアンド・クバンゴ州クシ市女性農業生産システム支援計画」3プロジェクトに関する署名式

在アンゴラ日本大使館は3つのコミュニティプロジェクトへの無償資金協力を行うことを決定しました。2010年3月19日、越川在アンゴラ大使公邸において、越川大使と3ローカルNGOとの間で贈与契約が行われました。

 

贈与契約書の交換 

   
                      

  • プロジェクトの概要

「ウイジ州キルモッソ村給水施設整備計画」に対し、総額96,050米ドルが、ローカルNGO「戦災未亡人を助ける会」に贈与されました。本案件は、給水・浄水施設がなく、川の水を飲み水としているキルモッソ村にて実施されます。ソーラーパネルを利用して、水汲みポンプ、浄水装置、給水チューブ、2つの水タンクを設置し、キルモッソ村に安全な給水施設と水汲み場を整備します。この装置により、川の源泉から2km先の村の中心部にきれいな水が提供されます。また、本案件は持続的にコミュニティによって給水、浄水施設の管理が為されるよう、村人による水委員会がNGOによりトレーニングされ、水委員会はソーラーパネルの掃除、毎月の管理費約0.6ドルの徴収、フィルターの交換に、地方行政と共に責任を持って取り組むことを約束しています。また、本案件は地元の水資源局とも協力し、将来のコミュニティ給水プロジェクトのモデルとなることが期待されています。この支援により、キルモッソ村の351世帯、2,514人にきれいな水へのアクセスが提供されることになります。


現在の水源、左が洗濯用・右が飲み水とのこと

今回リハビリする植民地時代の水タンク

                  

 

「ザイレ州ルエ村保健所建設計画」に対しては、総額96,473米ドルが、ローカルNGO「アフリカ農村開発アクション」に贈与されました。最寄り医療施設まで18km徒歩で行かなければならないルエ村の住民に、初歩的な保健医療サービスを提供するため、計5室(診察室、病室、処置室、実験室兼薬品室と待合室:合計95m2及びトイレ室)を有する保健所と、看護師用の宿泊所(42m2)も建設します。また、基礎的な医療サービスを提供するために、最低限の医療機材と基本医薬品を整備します。同村には平成19年度草の根無償案件で建設した小学校があり、本案件の実現で、総合的コミュニティ開発に貢献することになります。この支援により、ルエ村の150世帯、約700人に直接基礎医療へのアクセスを提供し、周辺5村からもアクセスが可能であるため、間接的には5,000人程の受益者が見込まれます。


       
           ルエ村の中心部                         

 

「クアンド・クバンゴ州クシ市女性農業生産システム支援計画」に関し、総額97,066米ドルがローカルNGO「アンゴラ郷土事業協会」に贈与されました。戦災未亡人の多いクアンド・クバンゴ州のクシ市中心部近郊にある2つのコミュニティにおいて、戦災未亡人やその家族の生計を安定させるため、アンゴラ政府の農業開発機構と共同で、農業訓練実習を行います。また、各コミュニティに女性による農業生産管理委員会を設置し、同委員会に作物保管用冷蔵庫を含む各種農機具や倉庫を整備します。計200名の女性が選抜され農業訓練に参加、持続的な農業生産の仕組みをコミュニティレベルで作り上げることを目的としています。直接的な受益者は訓練に参加する200人ですが、家計を支える女性が参加するため、彼女たちの家族、約1,400人の生活の向上に寄与することが期待されます。

 

プロジェクトサイト

クシ市の様子