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IMF第4次レビュー
IMFの第2・3次レビュー
南部アフリカ貿易・投資促進官民合同ミッションのアンゴラ来訪
世界金融・経済危機とアンゴラ経済
 

IMFの第2・3次レビュー

 

平成22年11月    

 

9月、IMFによる対アンゴラ・スタンドバイ取極(SBA)の第2・3次レビューが行われ、3.53億ドルの拠出が承認されました。同レビューにおいて、アンゴラは、概ね良好な評価を受けましたが、6つのパフォーマンス基準の内、2つの基準を満たせませんでした。1つは、新たな対外未払い金の累積禁止(Nonaccumulation of external arrears, cumulative)、もう1つは、新たな国内未払い金の累積禁止(Nonaccumulation of domestic arrears, cumulative)です。前者は、SBAが締結された2009年11月から2010年6月末までの累積額で3337万ドルですが、後者の額は、同2816億クワンザ(約30億ドル)にも上りました。

世界的経済・金融危機の影響を受け、石油収入が大幅に減少したため生じた、2008年10月から2010年6月末までの国内未払い金の合計累積額は約86億ドルに達していると見られており、政府の財政管理の脆弱性が指摘されています。いくつかの省庁が、予算配分が完全に得られていないにもかかわらず、プロジェクトを新規実行又は継続し、契約者である民間企業も、将来的には契約金が支払われるであろうとの予測の下にプロジェクトを実行し続けた結果であると言えます。

アンゴラ政府は、国内未払い金の解消をプライオリティとして掲げており、(1)3000万ドル以下の未払い金は全て2010年末までに支払う、(2)3000~7500万ドルの未払い金は2011年前半までに支払う、(3)7500万ドル超の未払い金については、40%を2010年末までに、残りの60%を2011年前半までに支払う、との方針を作成しました。また、2010年8月時点で、既に約10億ドルの国内未払い金を解消したと発表しています。このような国内未払い金の再発を防ぐため、議会は予算策定及び国債発行を改善するための新たな法律を承認するとともに、アーンスト・アンド・ヤング社(国際的なコンサルティング及び監査を行う企業)と契約し、財務省の支出制度の強化・改善を図る方針を示しています。

アンゴラ財務省