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アンゴラのプレ・ソルト開発

 

平成23年3月

 2011年1月末、ソナンゴル社(アンゴラ石油公社)によってプレ・ソルトにおける石油開発の入札が行われました。プレ・ソルトは岩塩層下とも呼ばれ、水深5000mもの超深海に存在する層のことです。2007年にブラジル南東のサントス海盆におけるプレ・ソルトで相次いで巨大な油田・ガス田(Tupi油田)が見つかりました。ブラジルのサントス海盆とアンゴラのコンゴ海盆(アンゴラ北部)等は、何百万年も前に同じ大陸で繋がっていたことから、地理的に対応していると言われ、アンゴラのプレ・ソルトにも注目が集まっていました。


 今回入札にかけられる鉱区は全部で11鉱区(第19,20,22,24,25,35,36,37,38,39,40鉱区)で、入札に参加した企業は、英BP、米シェブロン、チャイナ・ソナンゴル、米コバルト、米コノコ・フィリップス、伊ENI、米エッソ、GALP(ポルトガル)、マエルスク(デンマーク)、伯ペトロブラス、Repsol(スペイン)、スタットオイル(ノルウェー)、仏トタールの合計13社です。


 プレ・ソルトでは、1本掘る毎に最低でも1億2000万ドルものコストがかかると言われ、1バレル80ドル程度の原油価格でなければペイしないと言われるほどコストがかかるビジネスになっていますが、ある当地石油専門家は、「現在アンゴラの原油生産量は日量約200万バレルであるが、プレ・ソルト開発が成功すれば、将来的に日量400万バレルの生産量も可能となる」と述べています。

プレ・ソルトは海底深くに存在する層です。