在アンゴラ日本国大使館
　Embaixada do Japão na República de Angola

　2012年10月，世界銀行・IFCは，ビジネス環境の現状に関する年次報告書（2013年度版）を発表しました。本報告書は，世界185カ国・地域を対象に，企業の活動環境を調査しランク付けしたものです。

　本報告書における，アンゴラに関するデータの概要は以下のとおりです。

（アンゴラでの開業支援をする機関・GUE，ルアンダ，2012）

１　アンゴラのビジネス環境
　アンゴラのビジネス環境ランキングは，昨年の174位から若干順位を上げて，172位となりました。
　ビジネス環境ランキングにあわせ，基準となる指標の順位についても以下のとおり発表されています。

項目	2013年	2012年
開業(Starting a Business)	171	167
建設認可(Dealing with Construction Permits)	124	111
電力確保(Getting Electricity)	113	145
不動産登記(Registering Property)	131	132
資金調達(Getting Credit)	129	127
投資家保護(Protecting Investors)	70	66
納税(Paying Taxes)	154	150
貿易(Trading Across Borders)	164	164
契約施行(Enforcing Contracts)	183	183
破綻処理(Resolving Insolvency)	162	163
総合	172	174

２　昨年からの変更点
　昨年と比べ，アンゴラでのビジネス環境において，主に以下の点で変化が見受けられます。

（１）電力確保

　本報告書では，企業が電力供給を受けるまでの手続き，必要日数，費用を基準として順位をつけています。

　2013年度版では，アンゴラは電力確保手続きにおいて手順の数と日数が減り，昨年と比べ順位が32位上がり，113位となりました。サブサハラアフリカ地域の平均は127位で，域内の平均も上回っています。

　2012年９月以降，電力供給申請に際し，アンゴラは少々簡素化が進みました。顧客はENE（国立電力公社）に申請する手順が削減され，EDEL（ルアンダ配電公社）にのみ申請すればよいことになりました。

（２）建設認可

　本報告書では，給水や通信サービスへの加入申込等，建設認可取得までの手続き，必要日数，費用を基準として順位をつけています。アンゴラは2013年，手順の数と日数が増加し，順位を13位下げ，124位となりました。

　報告書では，手続き面での大きな変化を認めていませんが，今年度より環境インパクト調査に関する項目を手順の一部として計上しているため，必要日数が増えています。

（３）その他
　「開業」については，順位を４位落とし171位となりましたが，最低払込資本金および費用が少々低減しています。
　その他，「不動産登記」，「資金調達」，「投資家保護」，「納税」，「貿易」，「契約施行」，「破綻処理」の内容に関しては，順位は多少変動しているものの，内容に関しては昨年から大きな変化は見られません。

　特に，契約を実施させる手続きについて示す「契約施行」の項目については， 2004年から必要日数，費用，手順数に変更は見られず，185カ国中183位とほぼ最下位となっています。

３　参考リンク

　・Doing Business ウェブサイト

　・Doing Business（アンゴラ）