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偏った対アフリカ認識の修正を!
日本から見たアフリカ(というより私がよく知るのはアンゴラだけですが)はどのように見えるのでしょうか? 多分、多くの日本人は、貧困、感染症、紛争、難民という言葉に代表されるイメージだけをお持ちなのではないでしょうか。 アンゴラの首都 ルアンダ市の建設ラッシュ
これは一面真実ではありますが、大変偏ったイメージだと思います。私もアンゴラに赴任し、実際に生活しながら、米国、欧州諸国、中国、韓国、インドなどの企業活動を目の当たりにするまでは多かれ少なかれ同様の理解でした。 郊外も建設ラッシュ(中国企業が建設)
このようなネガティブな面は、国連などを中心に世界が真剣に取り組み、その克服を目指しています。ただ、これはアフリカの持つ負の面であり、アフリカはもう一つの面を持ちつつあります。それは、巨大な資源供給地であり、これからは9億人を擁する巨大な市場となりつつある事実です。
BRICSに代表される新興市場国の誕生とその巨大な市場が世界の注目を浴びておりますが、それはもう既定事実であり日本はその先をみて経済活動、先行投資、人的資源の配分を行っていかなければならないと感じております。先進国、そして盛んにもて囃されている中国、インド、ブラジルだけを見ている企業は、10年後、大きな後悔をするのではないかと心配いたします。 アフリカは9億の人口を有する製品販売の巨大な市場へと変貌を遂げつつあります。アンゴラは、石油をはじめ多くの鉱物資源を持つ、例えれば「ダイヤモンドの原石」であり、今、原石に磨きがかかりつつあるところです。キラキラ輝き始めた後では、高価すぎて手が出なくなります。グローバルな市場シェアーを拡大、いや維持するには、10年先をみた長期戦略が必要であり、トップ経営者の先見性と決断が必要ではないでしょうか。先進国、中国、アジアばかりにしか関心がいかない企業、組織、団体は、10年後、確実にグローバルな存在感を低下させているのではないでしょうか。
(以下参考)
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